※イグニッションランナー/シロフィーアの本編となります (余裕があれば作りたい) ■プロローグ 男A「今から、最終プロジェクトに移行する」 彼ら技師の前に眠った9人の少年と少女──否、9体の停止状態の機械が居た。 ここでは人工知能を持った機械はメカニクルと呼ばれている。 2足歩行型の兵器はロボット。2足歩行で人工知能が搭載されているならばメカニクルだ。 彼ら9体には人工知能が搭載されている為、彼らはメカニクルと呼ばれるモノである。 少年らの身体は中身が機械で、それらの金属は人工皮膚に覆われている。 一目見ただけでは機械かどうかの区別は付けられないだろう。 だが、1つだけ機械的なパーツがむき出しになっている部分があった。 頭部の耳部位に位置するパーツ。まるでヘッドホンのような、あるいは兎の耳のような物。 そのような物だけをむき出しにさせている理由は彼らだけが知っている事だろう。 男B「いよいよ始まるんですね。私達の夢の実現が」 男A「まだ夢だ。これはあくまでも第1歩。この技術から計画を適応させる事が出来て、上手くいけば、だ」 彼らは少し前に、メカニクル達をずっとシミュレーター(電脳空間)での性能テストを行なっていた。 そしてそれも一区切りさせて次なる段階へ実行しようとしていた。